中心にして中宮、破壊と再生の象徴を持つ星
五黄土星は、定位盤の中心である「中宮」に位置し、どの方位にも属さない特異な星です。
天国と地獄、陰陽二面、天変地異、波瀾万丈——そのような二面性とダイナミックな運勢を象徴します。
また、五黄土星を本命星に持つ人は、傾斜宮(けいしゃきゅう)や月命星の影響を強く受けるため、同じ五黄土星の人でも運勢が大きく異なることがあります。
本格的に読み解く場合は、これらの要素も併せて見るのがおすすめです。
土の気質と「破壊と調整」の作用
五黄土星は、二黒土星・八白土星と同じ「土」の性質を持ちますが、その作用は特に極端に現れるといわれます。
- 金属を土に埋めると腐食する
- 燃える火に土をかぶせると鎮火する
- 澄んだ水に土を入れると濁る
このように、五黄土星は「破壊」「腐敗」の象意を持ちつつも、調整・転換・生滅の役割を果たす存在。
自然界における「土用」のように、変化の節目を司る力を持っています。
人柄とカリスマ性
五黄土星の人は、苦労を糧に成長する運勢です。
若いうちにあえて困難な道を選び、精神的な修行を積むことで、中年期以降に大きな報いを得る可能性が高まります。
- 浮き沈みが激しく、極端な運命をたどる人も多い
- 中宮にあることから、「中心人物」「支配者」「リーダー格」としての存在感を放つ
- 実際の地位や肩書きがなくても、周囲から一目置かれるオーラを持つ
- 強さと優しさの両面を持ち、頼まれると快く引き受ける柔軟さもある
成熟と運勢の安定
若い頃は、気分にムラがあるように見られたり、誤解を受けやすい一面もあります。
しかし、年齢を重ねるごとに周囲との調和を得て、存在感が増していくタイプです。
人のために尽くすことで、その行動が巡り巡って大きな財産となって自分に返ってくる運勢です。
適職や向いている分野
五黄土星は特に、多くの人が就きたがらない職を選ぶくことが多く、その特異性が際立ちます。その経緯についても、自分から望むよりも他者から自然に仕向けられて、結果的にその職を選んでいるということが起こります。
- 教育全般
- 政治活動、法曹界
- 冠婚葬祭(特に葬儀業界)、遺品整理
- 清掃業
一見多分野に見えますが、根底に流れる要素が五黄土星の特性を形作っているのです。