気学における「方位」とは、単に東西南北を示すものではなく、その人の生まれ持った星と、その年・その月・その日の気の流れが重なったとき、「どの方向に動くと運が活かしやすいか」を示すものです。
方位取りは、気の流れに合わせて行動し、現実を整えていくための技法。
だからこそ、
・誰が
・いつ
・どの方向へ
動くのかがとても重要になります。
このページでわかること(目次)
方位取りの基本
人にはそれぞれ生まれ持った星があり、年や月ごとに巡る気の流れも常に変化しています。
方位取りとは、その人自身の運の流れと、時間・空間の気を重ねて使う技法です。
同じ場所へ動いたとしても、誰にとっても同じ効果が出るわけではなく、動く時期や方向、本人の状態によって、受け取る影響は大きく異なります。
また、方位の影響は、すぐに結果として現れる場合もあれば、時間をかけて環境や人間関係、選択の流れとして表れることもあります。
方位を取ることで「運が良くなる」ということは、今の自分に足りない気を補い、過不足を整えることとも考えられます。
そのため、私はこのように考えています。
- 吉方位がある時期は行動のタイミング
- 吉方位がない時期は無理に動く必要がない状態
常に動き続けるのではなく、動く時期と、整える時期を見極めること。
それが、方位取りの基本的な考え方です。
ここでは、方位取りを考えるうえでの基本的な考え方を整理し、
誤解されやすい点や注意点も含めてご紹介します。
吉方位・凶方位とは
方位を吉凶として判断する際には、九星気学の定位盤を基に考えます。
この定位盤を土台に、年ごとに移り変わる「年盤」を読み解くことで、その年において、どの星にとって、どの方位が「吉方位」となり、どの方位が「凶方位」となるかが決まります。
吉凶の判断は、次の順番で行います。
- まず、その年における凶方位を調べる
- 残った方位の中で、自分の星と相性の良い方位が吉方位
私はこのように、「吉方位」とは、吉であることに加えて、いかなる凶意も重ならない方位が、消去法によって導き出されるものと解釈しています。
吉方位の前に凶方位あり
つまり、気学においては「吉方位」の前に、必ず「凶方位」があるという考え方が基本になります。
方位の効果・現れ方
方位の効果は、該当の方位へ動いたあと、
「1・4・7・11」の法則
で現れるといわれています。
この法則は、(年・月・日)どの盤を基準に方位を取ったかによって、影響の出方や継続期間が異なります。
年盤による方位の影響は、
「1年・4年・7年・11年」と、長い期間にわたって続きます。
ゆっくりと、少しずつ現れ、その分、影響も長く残るのが特徴です。
月盤による方位の影響は、
「1ヶ月・4ヶ月・7ヶ月・11ヶ月」の期間で現れてきます。
日盤による方位の影響は、
「1日・4日・7日・11日」の期間で現れます。
即座に現れやすい一方で、影響も短期間で消えていきます。
このように、年盤や月盤を基準とした方位の影響は長期間に及ぶことがわかります。
そのため、凶方位による影響は、できる限り避けたいところです。
吉方位を取るとは?
吉方位の効果を得るためには、まず、その方位へ実際に動くことが必要になります。
方位は、知っているだけでは意味を持ちません。
行動として「その方位へ行く」ことで、はじめて影響が生まれます。
方位が確認できたら、次に考えるのが「行く日」です。
年盤・月盤・日盤を重ねて見て、凶意が重ならない日を選ぶことが重要になります。
吉方位であっても、日盤などで凶意が重なる日を選んでしまうと、本来の効果が弱まったり、意図しない影響が出ることがあります。
そのため、方位だけでなく、「いつ動くか」まで含めて考えることが、気学における方位取りの基本となります。
旅行と方位取りの違い
方位取りは、単なる旅行や外出とは異なります。
「吉方位へ行けばよい」というものではなく、意識して方位の影響を取りに行く行動であることが重要です。
観光や気分転換のための移動は、結果として吉方位になることがあっても、必ずしも方位取りとしての効果を目的としたものではありません。
一方、方位取りでは、あらかじめ方位と日を確認し、その方位の気を受け取ることを意識して行動します。
また、移動の距離や滞在の仕方によっても、受け取る影響は変わってきます。
短時間の往復では効果が薄くなることもあれば、無理な移動が負担となる場合もあります。
そのため、「行けるから行く」「取れるから取る」ではなく、今の自分にとって必要かどうかを考えることが大切です。
方位取りは、生活を豊かにするための補助的な技法であり、無理をして行うものではありません。
方位取りのポイント
方位取りを実践する際の目安として、次のような点が参考になります。
- 移動距離は、おおよそ40キロ前後以上になると、方位の影響を感じやすいとされています。
- 一人で行動する方が、気の受け方がダイレクトになりやすく、方位取りとしてはおすすめです。
- 複数人で行く場合、それぞれの気が混じり合うため、一人で行く場合に比べて効果が穏やかになることがあります。
- 現地では、ある程度ゆったりと過ごす時間を取り、目安として3時間以上滞在できると安心です。
- 移動の際は、往路に急行や特急など、なるべく早い交通手段を使う方が、方位の気を受け取りやすいと考えられています。
これらはあくまで一般的な目安であり、体調や状況によっては、無理をしない判断も大切です。
吉方位・凶方位・判断の順番
方位の吉凶を判断する際には、年盤・月盤・日盤の優先順位を意識することが重要です。
- 年盤の凶方位は、毎月「凶方位」になる
- 年盤の吉方位は、月ごとの「凶方位」に打ち消される
- 年盤の凶方位+月盤の凶方位 > 月盤の吉方位
- 月ごとの吉方位の算出は、優先順位が最後になることに注意
つまり、年盤・月盤の凶意が重ならない方位を、消去法によって選ぶという考え方が、気学における基本です。
方位の効果が倍増する日
- 年盤・月盤・日盤がすべて揃う日、あるいは、
- 月盤と日盤が揃う日
この日は方位の効果が強まるといわれています。
年・月・日がすべて揃う日というのは、
- 年盤と月盤が同じ(年に1回、または2回)
- 年・月に加えて、日盤が同じ(その月内に2、3日)
このように非常に希少なタイミングといえるでしょう。
ちなみに、2025年は2回(2月と11月)でした。
2026年は1回(9月)です。
方位取りの注意
好転反応について
吉方位を取った後、数時間から数日間にかけて、体調や気分に変化を感じることがあります。
これは、大きく移動してその方位の気を取り入れたことで起こる、いわば揺り返しのような反応と考えられています。
今まで滞っていたところに新しい流れが入ることで、気のバランスが一時的に崩れ、なじまなくなった古い気が外へ出ようとする。
その過程で起こる現象を、一般に「好転反応」や「膿出し」と呼ぶことがあります。
具体的には、頭痛、腹部の違和感、体の末端がだるく感じるなど、一時的な不調として現れることがあります。
このような反応が出た場合は、無理をせず、体を休めることを優先してください。
水分を多めに取り、十分な睡眠を心がけ、静かに過ごすことで、自然に落ち着いていくことが多いものです。
なお、強い不調が続く場合や、日常生活に支障を感じる場合は、
無理に方位の影響と結びつけず、適切な対応を取ることも大切です。
突発的なアクシデントについて
しばしば起こることとして「なぜか吉方位に行けない」という出来事があります。
たとえば、
- 電車が止まる
- 寝過ごしてしまう
- 急な用事が入る
- 体調が急に優れなくなる ...etc.
理由はさまざまですが、結果として「行く手を阻まれる」ような流れになることがあります。
それは失敗でも、判断ミスでもなく、「今はそういう気の流れの中にいる」という、ひとつの現状認識にすぎません。
無理に予定を押し通す必要はありません。
行けないものは、行けないのです。
状況を受け止め、静かに家に帰る、これしかありません。
まとめ
方位取りは、「吉方位に行けばすべてが良くなる」という単純なものではありません。
今の自分に足りない運気を補い、流れを少し整えるための、ひとつの手段です。
吉方位がない時期は、無理に動かなくてもよい時。
すでに過不足の少ない状態である、と捉えることもできます。
動くことよりも、今いる場所で足元を整えるほうが、結果として運気が安定することも少なくありません。
気学の方位は、正しく使えば、人生の流れを静かに、確実に整えてくれるものです。
焦らず、構えすぎず、自分の今の状態を知るための道具として、役立ててみてください。
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