埼玉県秩父市
三峯神社
令和6年6月6日参拝
秩父市、三峰山中腹付近に位置する三峯神社は長らく、呼ばれないと行けない神社、と言われていたことがありました。
かつては、元気があれば三峯神社、穏やかな気持ちになりたいなら秩父神社に行くといいよ、と地元の年長者から聞いたことがあります。
三峯神社は氣が強く満ちているので、それと同じくらいの氣を心に持っている人でないと辿り着けないということのようです。心身ともに弱っていたり、心に迷いがある時、病んでいる時などは、その人は途中の山中、何らかの形で行くことを断念することになる、と。
実際、私も10数年前に友人と軽い気持ちで秩父にドライブに行き、良い機会なので三峯神社に行ったことがありました。
予想よりもかなり時間がかかりましたが、神社の駐車場に着くことができました。私は迷いなく神社へと向かおうとしましたが、友人は途中の山道で酔ってしまった、気分が悪くなったので行けない、ということに。。
私は、行ける人と行けない人がいるのは本当かも知れない… と心の中で思いました。
ここ数年、有名人が参拝したということも知られ、ガラリとその様相は変わったように感じます。辿り着くのが難しい神社であることに変わりないのですが、その理由が、参拝者が激増した、途中の山道が車で渋滞になる、というものです。秩父市に午前中に着いても、三峯神社に着く頃は午後3時、なんてことも聞きます。
幸いなことに今回私は、奇門遁甲方位術の方位取りをするため、前日に秩父方向の方位に出向くことになりました。この流れで秩父市内に一泊すれば、朝から三峰山にアクセスできる!と思い立ち、無事辿り着くことができました。
しかも前回と違い、午前中の清々しい氣が満ちている時に、神社とその周辺の山中を散策することができました。
便利な昨今、事前リサーチを入念にすれば大抵の所へは行けるようになっています。現代社会の便利さの恩恵を享受しながら生活している以上、何も言うことはありません。
ただ、自然や神々などの目に見えない存在に気持ちを寄せ、その存在のお陰様で行けた、導かれた、呼ばれた、と、そう感じて、辿り着いたことに感謝するということも忘れないでいたいな、と思いました。


