「私のこういう癖を直すようにがんばる」とか、
「私の性格を直すように努力する」とか、よく言っていませんか。
自分の中にあるものを否定し過ぎている人が、ものすごく、多いような気がします。
本来の自分のことを知っているかどうかもわからないのに。
人は持って生まれた性格や考え方、動きのクセやペースなど、その人を形造る様々な要素によって存在しているわけで、その一つ一つに良いとか悪いとか、褒められるとか褒められないとか、そういうものは本来ないはずです。
ところが、社会性を重視するあまり、人の目を気にし過ぎるあまり、すべてについて「良いもの」「悪いもの」と、勝手に区別しているような気がします。
まずは、次のように考えてみてください。
- 自分の本来の姿、性格、行動や思考のクセ、それらを詳細に知ること
- 良い・悪いで判断し過ぎないこと
- 好き・嫌いはあるかもしれない
人の性格に、良い・悪い、はないことをまずは理解してください。
それは両親やご先祖様が、あなたの生年月日と時刻を絶妙なタイミングで選んで、この世に産み出してくれた時に、一緒にパッケージされたものです。
好きか嫌いかにかかわらず、あなたが受け渡されて共に生きていく性格です。
まず、ご自身がそれらを理解し、受け入れる努力をすることが必要だと思うのです。
それと同時に、努力する方向は、自分を否定して修正する方向ではなく、そんなありのままの自分を受け入れてくれる人、理解してくれる人を探すための努力です。
「自分を否定することなく、ありのままの自分を受け入れてくれる人を探す努力は、とても大切」
自分の理解者を探すことは、難しく、時間がかかることかもしれません。
いろいろな人に出会うことです。
この人じゃない、この人じゃなかった、どこにもいない、どこにいるんだろう、と思うことの連続かもしれません。
現在地の身近にいなければ、探しに出かけてみましょう。
本来の自分を見て、受け入れて、好きになってくれる人が、必ずどこかにいます。
その人を探す努力が、最も必要な努力です。