タロットカードの本を読んでいて気付かされたことがあります。
宇宙の根源からくるメッセージは、まず魂のレベルに伝えられます。もし、その人がメッセージをそのレベルで受け止めることができない場合、心のレベルにまで下げられます。そこでもなお無理な場合は、肉体のレベルへと下がります。レベルが下がれば下がるほど体験はより粗雑になり苦しみを伴うものとなります。
引用:『タロット教科書 第2巻』 栄チャンドラー著
苦痛を伴う肉体への影響(= 病気や怪我など)は、そのものだけに着目しがちです。なぜその現象が起こったのかを考えると、目に見えないレベルのいくつかの段階を経て、目に見えるレベルに現象が起こる、ということなのだと思います。
魂のレベルに伝えられるメッセージは、実は日常のさまざまな場所に潜んでいます。心はそれをキャッチすることがすごく得意で、好きな事です。
でも、心がキャッチしたことを阻むものがいて、それは大抵、人の自我、エゴではないかと私は思っています。
エゴの形はそれぞれです。自我は人にとって必要なものでもあり、大き過ぎたり悪い方向に行き過ぎると、それを抑えなければならなくなったりします。
心と体は繋がっている、とよく言います。心だけでも、体だけでも、どこにも行けないのだと思います。
心と体の通り道が阻まれると、肉体に影響が出てくるのだと思います。この、
「魂 - 心 - 肉体」は、
「陰 - 陰陽 - 陽」でもあり、
「潜在意識 - 潜在/顕在 - 顕在意識」でもあります。
多くの人は目に見える世界、つまり陽の世界や顕在意識を多く使いながら生活していて、陰の世界や潜在意識を使っていないように思います。
それどころか、そんな世界がまるで存在しないかのように振舞うことも多いのではないでしょうか。
肉体に現象が現れたときは、潜在意識の世界からのメッセージでもあります。
エゴが大き過ぎたり、何かに偏り過ぎると、心と体の通信が上手くいかなくなります。
その結果として、体にダメージが与えられる可能性を考えてみても良いかもしれません。
気付きのプロセス
また、成長の過程としても、心と体の通信に不調が出ることがあります。魂の導きにより心が成長しても、肉体がその成長に追い付いていないとき、バランスを崩します。
バランスの不均等を通して、肉体が傷つくことによって、人は気付きを得て自己の成長を感じたり、次のステージへの展望を描くようになります。
病気や怪我を通して、次に向かう新しい世界を教えてくれることがあります。
タロットカード「カルマ・スプレッド」
冒頭の引用は、このカルマ・スプレッドの紹介の文章からです。
目に見えない世界をどうにか視覚化しようとして、古くから多くの人が工夫してきたことの一つが、タロットカードの解釈です。
「カルマ」は因果応報や、原因と結果、魂の学び、などさまざまに解釈されます。
カルマとは、単に良い・悪いということではなく、人にとって必要なもので、共に生きるものだと私は思います。