天を象徴する金の原石、誇り高きリーダーの星
六白金星は、太陽が没する西方から真北に至る北西方位に位置します。
季節では晩秋にあたり、秋に実った作物を収蔵するイメージです。
このことから六白金星は、「収蔵」や「完成」を象徴します。
また、易では六白金星は「乾(けん)=天」にあたり、高みを目指す力強い性質が特徴的です。
人柄と特徴
六白金星を本命星に持つ人は…
- 高い理想を持ち、人の上に立とうと志すタイプ
- 負けず嫌いで、自尊心が強く、学生時代はリーダー役を任されやすい
- 社会に出ると役職や責任ある立場を与えられることが多い
ただし、この気質が裏目に出ると…
- 気位が高く、扱いにくい人物と思われる
- 精神的な成長や謙虚さが課題となる場面もあり
「金」の気質と七赤金星との違い
六白金星は、七赤金星と同様に「金(きん)」の性質を持ちますが、
その違いは以下のように例えられます。
- 六白金星: 金属の素材や宝石の原石(=内面的な輝き)
- 七赤金星: 加工された金製品(=外面的な華やかさ)
六白金星の人は、外見にはこだわらず、内面に揺るぎないプライドと正義感を持っています。
自分が正しいと思ったことは貫き、他人の評価に流されない強い意志の持ち主です。
人間関係と成長の鍵
六白金星の人にとって、二黒土星の人は良き理解者になることが多いです。
- 周囲とうまくいかないときは、「プライドの高さ」や「距離感」が原因になっている場合が
- 謙虚さを意識することで関係が円滑に
また、六白金星は「学問の星」でもあり、学者肌で知識の吸収力に優れます。
公正さを大切にする人であり、上に立つことに向いている宿命を持っています。
現実社会においては、思っているよりも一段腰を低くし、丁寧に周囲と接することで、大きく開運・出世していくことができるでしょう。
六白金星は若い時に苦労をすればするほど、晩年期に大きな器を手に入れることができる人です。いわゆる大器晩成ではありますが、その若年期は人並外れた苦労を経験する人も少なくありません。
- 出る杭は打たれる
- 能ある鷹は爪を隠す
などの言葉が頭をよぎることが多々あるでしょう。
逆説的な言い方ですが、六白金星の人が若年期に勉強もせず人としての研鑽も積まず、刹那的に生きていると、大人になってからの矯正が困難になるケースがよくあります。上記のように、世間に叩かれ、もまれていくことは、実は、成長の機会を与えられているという幸運な事なのです。
適職や向いている分野
- 教育者
- 法曹界
- 医療業界、医者、看護師、責任のある役割を持つ
- 大企業など大きな組織の中で地道に上を目指す