その『ほしい』『食べたい』は、本当に自分のもの?

「お金がなかなか貯まらない」

そういう人に、「何にそんなにお金を使っているの?」と聞いてみると、特に大きな買い物をしているわけではないことがあります。

「なかなか痩せられない」という人も、ものすごく食べているわけではないことが多い。

コンビニで飲み物を買う
ちょっとお菓子を買う
ネットで見つけたものを、なんとなく買う
限定品だからと買う

食後にちょっと甘いものを食べる
仕事の合間にひと口
冷蔵庫に余っているから、少しだけ
お茶を飲みながら何かつまむ

一つひとつは小さなことでも、毎日少しずつ積み重なっています。

お金と、食べること

一見、まったく違う話ですが、どちらにも「ちりも積もれば」という共通点があります。

そして、もう一つ共通しているのが、その小さな行動を、自分自身があまり見ていないことなのではないでしょうか。

「なんとなく」の中には何がある?

「なんとなく買った」
「なんとなく食べた」

この「なんとなく」の中には、何が入っているのでしょう。

広告を見た。
SNSで誰かがおすすめしていた。
「今、これが人気」と聞いた。
人が美味しそうに食べているのを見た。

そんな外から入ってきた情報が、いつの間にか、

「これ、ほしい」
「これ、食べたい」

に変わっていることがあります。

「これ、本当に欲しい?」
「今、本当に食べたい?」

一度、立ち止まって聞いてみる。

静かに自分に聞いてみると、「なんとなく」の正体が少しずつ見えてきます。

監視するのではなく、ちゃんと見る

「買ってはいけない」
「食べてはいけない」

と、自分を厳しく管理するということではありません。

本当に欲しいものなら、買えばいい
本当に食べたいものなら、食べればいい

ただその前に一度、自分に聞いてみる。

「私は、本当にこれが欲しいの?」

自分をよく見るようになると、頭だけではなく、身体のほうからも小さな声が聞こえてくることがあります。

「もう、そんなに食べなくてもいいよ」
「今は別に食べなくていいよ」
「これは本当に食べたい」

身体は、ものすごく、正直です。

自分の内側にもっと関心を持つ

お金が貯まらない
なかなか痩せられない

そういう結果が出ると、

「自分は意思が弱い」とか「自分が管理ができない」

と、自分を責めてしまいがちです。

でも、必要なのは、自分を責めることではなく、もっとよく見てあげることなのかもしれません。

私は、何にお金を使っているんだろう
どんなときに、ものを買いたくなるんだろう
私は、本当に何を食べたいんだろう
どんなときに、なんとなく食べているんだろう

自分の行動や感覚に、少し関心を持ってみる。

すると、今まで「なんとなく」だったものが、少しずつ見えてきます。

自分を変えようとする前に、まず自分を見る
自分を律する前に、自分の内側の声を聞いてみる

必要のない「ちりつも」が減れば、お金も、身体も、暮らしも、少しずつ変わっていく。

変化の始まりは「何かをやめること」ではなく、自分を、もう少しちゃんと見てあげることなのかもしれません。